融資の種類まとめ|信用保証協会付き融資とプロパー融資の違いを徹底解説
事業を継続・拡大するうえで欠かせない「融資」。しかし、短期・長期・保証付き・プロパーなど種類が多く、どれを使えば安全なのか迷う方も多いはずです。本記事では、中小企業が押さえておくべき代表的な融資の特徴を分かりやすく整理し、資金使途に応じた選び方や返済の目安、安全に借りるための優先順位まで体系的に解説します。特に利用の多い信用保証協会付き融資と、銀行の審査が厳しいプロパー融資の違いは、経営判断にも直結する重要ポイントです。FC本部づくりを目指す事業者にも役立つ実践的な知識として、融資の全体像を一気に理解できる内容になっています。
Q1. 借り入れにはどんな種類がありますか?
A. 大きく分けると次の3つです。
- 短期融資(1年以内に返す)
- 長期融資(1年以上)
- 信用保証協会付き融資・プロパー融資(保証の有無)
Q2. 短期融資とは?
A. 仕入れや運転資金など、日常の資金繰り用。
• 返済期間:通常1年以内
• 例:つなぎ資金、季節資金、売掛金の回収前の補填
売上のリズムに合わせて使うタイプです。
Q3. 長期融資とは?
A. 設備投資や出店など、長く使うものに対して借りるお金。
• 返済期間:3〜10年が一般的
• 用途:店舗改装、機械、車両、フランチャイズ加盟金など
毎月の返済額が安定するため、事業計画に向いています。
Q4. 信用保証協会付き融資とは?
A. 銀行がリスクを負わず、保証協会が保証人になる仕組み。
会社にとっては
• 借りやすい
• 利用しやすい
• 返済実績を作れる
というメリットがあります。
日本の中小企業が最も使う王道の融資。
Q5. プロパー融資とは?
A. 銀行が“保証なしで”自社の判断で貸す融資。
• 審査が厳しい
• 利益率や財務の強さが必要
• 信用力が高い企業が使う
銀行からの信頼度が高い証になります。
Q6. 設備資金と運転資金の違いは?
A.
• 設備資金:長く使うものに使う(店舗、機械、車)
• 運転資金:日々の支払いに使う(仕入れ、給与、家賃)
用途によって審査が変わります。
Q7. ビジネスローンは安全ですか?
A. 金利が高く、返済期間も短いため中小企業には不向き。
緊急時以外は、銀行 or 信用保証協会付きが基本です。
Q8. 借入はどれから使うべき?
A. 原則はこの順番が最も安全です。
- 信用保証協会付き融資(借りやすく条件が良い)
- 長期融資(設備資金)
- 短期運転資金(必要時)
- プロパー融資(財務が強くなってから)
Q9. 借入額の目安は?
A. 安全圏は
年間返済額 ≤ キャッシュフロー(営業利益+減価償却)の70%。
これを超えると資金繰りが苦しくなりやすいです。
Q10. FC本部を作る場合、どの融資が向いている?
A.
• 本部設備(スタジオ・スクール):設備資金(長期)
• 広告・人件費・運転資金:短期運転資金
• 加盟店支援:信用保証協会付き融資
安定した本部運営には、長期融資と短期融資の“バランス”が大切です。
編集後記
融資の種類は知っているようで、実は細かな違いがあいまいなまま利用されていることが少なくありません。とりわけ信用保証協会付き融資は、中小企業が成長初期に活用すべき“基本の資金調達”であり、これを正しく使えるだけで経営の安定度が大きく変わります。今回まとめた内容が、日々の資金繰りや事業拡大の判断に少しでも役立てば嬉しく思います。





